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白鳥浩

白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説「安倍外交を引き継ぐ」という意図をもって麻生氏はトランプ氏と会談し、さらにトランプ氏側でも今後の日本との関係を考えた際に「キングメーカー」としての麻生氏との会談を考えていたとも伝えられている。 麻生氏が、現在は政府の要職に就いておらず、そうした意味で直近の岸田首相とバイデン大統領との会談、岸田首相の訪米とは矛盾しないという見方を示したものだ。 国益を考えるならば、日本は民主、共和の両大統領候補とのパイプを持っていた方が良いことは明らかである。しかし、こうした日本の行動は、大統領選に影響を与えるとするならば、「トランプ氏の勝利の可能性がある」というメッセージを日本が出したことになり、バイデン大統領にとっては好ましくない影響も考えられる。 一国の外交は、難しい側面があることを示している。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 田中良紹

    ジャーナリスト

    見解アメリカの力の衰えを感じさせるニュースだ。 外交は二股、三股が当たり前の世界だが、日米同盟に頼りきり…続きを読む

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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