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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説上川氏らしい決断、行動だろう。 総裁選の選挙戦という目先の「個人的」利益ではなく、大局的に考えて「国家的」利益の方を優先するというその決断は、日本の外交を担う「外務大臣」としての「公務」を優先するということで、評価することができる。 かえって、そうした状況を踏まえて、総裁選に勝利するという「政務優先」よりは、国益を考えて「公務優先」とされることは総裁選でも有利に働く可能性はゼロではない。 確かに総裁選期間中に、候補者が顔を出さないというのは、例えばかつて2012年総裁選で町村氏が病気を理由として欠席したことがあるが、「公務優先」というのは理解されるところはあるだろう。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 鶴岡路人

    慶應義塾大学総合政策学部准教授

    見解今回の上川外相の訪米については、他社の記事でも「異例」という言葉が使われている。総裁選の期間中に候補…続きを読む

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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