解説現在の自民党の衆議院議員は、就任後戦後最短の解散で衆院選を行った2021年の岸田内閣成立直後の選挙で当選している。 そうした方たちにとっては、自分の成功体験である「新首相就任後の早期の解散」ということにこだわっている、というのも理解できる。 そうだとするならば、誰が総裁となったとしても、早期の解散圧力が自民党の党内で強まるというのも当然である。 石破氏も、そうした党内の期待に当然応えるものと考えられる。
コメンテータープロフィール
日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。