Yahoo!ニュース

白鳥浩

白鳥浩認証済み

認証済み

法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説長崎の鈴木市長の平和宣言は、こうした時だからこそ人類で共有するべきものである。こうした宣言を行う式典に対して、国際政治の自国の立ち位置を優先する一部の議論に基づく行動が行われたことは、非常に残念である。 この宣言で注目されるのは「地球市民」という表現である。 核を使用する核戦争には勝者は存在しない。それが存在することによる使用の可能性、そしてさらなる潜在的な犠牲者を生み出す可能性はあってはならないというのが、心を打つ。 何よりも「長崎を最後の被爆地にする」という、そのための決意にもとられる宣言は、今回、式典にされなかった大使のいる国家の、多くの国民にも届くと信じたい。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった170

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 村野将

    米ハドソン研究所研究員

    見解「核の傘」を含む安全保障は、国家が提供する公共財です。中央政府の意向と合わないからと言って、一部の地…続きを読む

  • 佐藤丙午

    拓殖大学国際学部教授/海外事情研究所所長

    見解核軍縮が現実的な政策として、現在の国際環境の下で推進する意義があるかはともかく、少なくとも「核兵器不…続きを読む

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

白鳥浩の最近のコメント