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小林真一郎

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三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

報告

解説前日の米国において、米連邦公開市場委員会(FOMC)の参加者が示した見通しで、2025年中の利上げが合計で0.5%と2回分の利下げにとどまることになったため、米国の金利が上昇し、それがドル高・円安の要因となりました。さらに、本日の金融政策決定会合で日本銀行が金融政策を現状に維持したこと、会合後の記者会見で植田日本銀行総裁が利上げのタイミングは来年の春闘の様子をみてから判断したいとし、円安への危機感が感じられなかったことで、さらに円安が進みました。 11月上旬に円安が進んだ局面では、円の急落への警戒感が高まり、財務省から「行き過ぎた円安に対しては適切な対応を取る」との口先介入がありました。足元の157円台はそれ以上の円安水準であり、円安に対する政府の警戒感はさらに高まっていると考えられます。日本銀行の政策がきっかけとなって円安が一段と進めば、政策のちぐはぐさが改めて問題となりそうです。

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コメンテータープロフィール

小林真一郎

三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

90年3月一橋大学社会学部卒、同年4月日本長期信用銀行(現SBI新生銀行)入行。外資系資産運用会社を経て99年12月三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)入社。以来マクロ経済/金融調査を専門とし、現在は国内経済を統括。東京外国語大学非常勤講師(2003年度~2011年度)、参議院客員調査員(2005年9月~)。BSテレ東「NIKKEI NEWS NEXT」・日経CNBC「昼エクスプレス」レギュラーコメンテーター、NHK、民放テレビ各局への出演、日本経済新聞など有力紙、専門誌への寄稿多数。ESPフォーキャスト調査、2018/2020/2021/2023年度優秀フォーキャスター。

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