Yahoo!ニュース

佐々木正明

佐々木正明認証済み

認証済み

大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

報告

解説この警告は、ロシア軍のウクライナ侵略でオセロの白が黒に、黒が白に変わるような地政学的転換が起きていることを示す、 イランとアゼルバイジャンは隣国同士。イスラム教シーア派で、イラン北部にはアゼルバイジャン系の住民が住んでいる。 アゼルバイジャンは隣国アルメニアとナゴルノ・カラバフ地域問題で戦争を続け、イランは勝利したアゼルバイジャンを支援してきた経緯がある。 しかし、2年前からこの関係にひびが入った。アゼルバイジャンはイランの天敵であるイスラエルに石油を輸出し始めた。イスラエルはアゼルバイジャンにドローン兵器の供与を行った。 現在、ガザやヨルダンへの戦闘を続けるイスラエルのエネルギー調達でアゼルバイジャンは欠かせない存在になった。 昨年にはイスラエル大統領がアゼルバイジャンを訪れ、両国関係を今後も強化していくことが確認された。 三極の複雑なまだら模様の関係が今も地殻変動を続けている。

コメンテータープロフィール

佐々木正明

大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

岩手県一関市生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科(現・大阪大学)卒業後、産経新聞社入社。モスクワ支局長、リオデジャネイロ支局長を経て、運動部次長、社会部次長などを歴任。2021年より現職。専門分野はロシア・旧ソ連諸国情勢、国際情勢に加え、オリンピック・パラリンピック、捕鯨問題などにも詳しい。フィギュアスケート関連ではNumberなどにも寄稿。単著に「シー・シェパードの正体」(扶桑社新書)「環境テロリストの正体」(新潮新書)。近著は「動物の権利」運動の正体(PHP新書)

関連リンク(外部サイト)

佐々木正明の最近のコメント