見解ゼレンスキー大統領はロシア軍の大規模侵攻が始まった2022年2月24日以降、毎日夜、国民向けにメッセージを流している。あるウクライナ人がこう言っていた。 「彼は1日どんなことがあっても私たちにメッセージをよこしてくれる。バイデンと会っても、前線にいっても、1日多忙を極めても夜、国民のために時間をつくってくれ、私たちを鼓舞してくれる。露軍侵略まで彼を信じていなかったが、今、国民の大統領になった」 ゼレンスキー氏こそ「ナショナル・プライド」だと ウでは主に2つの言語が話されている。東部・南部では第一言語がロシア語で、西部ではもともとウクライナ語を大多数の人が話す。 南部出身のゼレンスキー氏は露語が母語であって、コメディアンの時も露語で舞台に出ていた。 しかし、2年前からほぼ全ての公務でウクライナ語を話すようになった。先のウクライナ人が「言葉にまったく誤りもない。それだけでもすごいことです」
コメンテータープロフィール
岩手県一関市生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科(現・大阪大学)卒業後、産経新聞社入社。モスクワ支局長、リオデジャネイロ支局長を経て、運動部次長、社会部次長などを歴任。2021年より現職。専門分野はロシア・旧ソ連諸国情勢、国際情勢に加え、オリンピック・パラリンピック、捕鯨問題などにも詳しい。フィギュアスケート関連ではNumberなどにも寄稿。単著に「シー・シェパードの正体」(扶桑社新書)「環境テロリストの正体」(新潮新書)。近著は「動物の権利」運動の正体(PHP新書)
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