補足女川原子力発電所2号機は、東日本大震災の時には、地震の１時間程度前に、定期検査後の起動をしていました。このため、地震ですぐに停止して、１３年間停止したままでした。１３年ぶりに発電機が動き始めました。 試運転では、原子炉周りだけではなく、発電機などを含めた、原子力発電所全体がちゃんと動くことを確認していきます。システムがちゃんと動くことを確認したのち、原子力規制委員会の確認を受けて、営業運転に入ります。 女川原子力発電所２号機１基だけで、これから１年間、日本の全電力使用量の0.7%程度を供給します。東日本における電力の安定供給に寄与することが期待されます。安全第一で、電力供給をお願いしたいと思います。 現在COP29が行われていますが、原子力エネルギーは脱炭素の切り札です。偏西風の風上にある中国や韓国を含む、世界中で原子力エネルギーの開発が進められています。
コメンテータープロフィール
専門は原子力工学。東京大学大学院工学系研究科原子力専攻教授。東京大学にて、３０年以上にわたり原子力安全、原子力熱流動などの研究教育に従事。月刊誌エネルギーレビューに、コラム「原子力何でもQ&A」を１０年以上にわたり連載中。
岡本孝司の最近のコメント
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テレビ朝日系（ANN）
