見解この記事の図に描かれているように、直下にある破砕帯とK断層は繋がっていません。破砕帯とK断層は、正断層と逆断層とその性質が異なっています。正断層と逆断層が繋がっていることはあるかと、ChatGPTに聞いたところ、「近くに存在する事はあるが、繋がっていない」と明確に回答しました。K断層はどこに繋がっているのでしょうか? 記事の図でもおかしいことがはっきりわかります。この議論が正しいとすると、「すべての建物の下には、活断層があるかもしれない」と言っているに等しいです。 このように、原子力規制委員会の議論は、科学的に間違っています。間違った議論をもとに判断される、原子力規制委員の実力が心配です。数年前には、IAEAにも、科学的な研鑽を積むようにと指摘されています。再稼働している他の原子力発電所も大丈夫なのか心配になります。
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コメンテータープロフィール
専門は原子力工学。東京大学大学院工学系研究科原子力専攻教授。東京大学にて、30年以上にわたり原子力安全、原子力熱流動などの研究教育に従事。月刊誌エネルギーレビューに、コラム「原子力何でもQ&A」を10年以上にわたり連載中。