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岡本孝司

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東京大学教授

報告

見解この記事の図に描かれているように、直下にある破砕帯とK断層は繋がっていません。破砕帯とK断層は、正断層と逆断層とその性質が異なっています。正断層と逆断層が繋がっていることはあるかと、ChatGPTに聞いたところ、「近くに存在する事はあるが、繋がっていない」と明確に回答しました。K断層はどこに繋がっているのでしょうか? 記事の図でもおかしいことがはっきりわかります。この議論が正しいとすると、「すべての建物の下には、活断層があるかもしれない」と言っているに等しいです。 このように、原子力規制委員会の議論は、科学的に間違っています。間違った議論をもとに判断される、原子力規制委員の実力が心配です。数年前には、IAEAにも、科学的な研鑽を積むようにと指摘されています。再稼働している他の原子力発電所も大丈夫なのか心配になります。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 白鳥浩

    法政大学大学院教授/現代政治分析

    解説これは単に原発の再稼働にかかわる技術的なものにとどまるものではなく、これから行われる自民党総裁選にお…続きを読む

コメンテータープロフィール

専門は原子力工学。東京大学大学院工学系研究科原子力専攻教授。東京大学にて、30年以上にわたり原子力安全、原子力熱流動などの研究教育に従事。月刊誌エネルギーレビューに、コラム「原子力何でもQ&A」を10年以上にわたり連載中。

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