Yahoo!ニュース

岡本孝司

岡本孝司認証済み

認証済み

東京大学教授

報告

解説試運転は、様々な装置がちゃんと動くことを順番に確認していく手順です。原子炉を起動して、蒸気を作って、タービンを回してなど、1か月かけて、慎重にチェックされます。今回は、TIPと呼ばれる装置の不具合が確認されたため、原子炉を止めてチェックを行い、不具合を復旧しました。類似の箇所で同様のことが起きていないことを確認し、安全に運転が可能と判断して、再起動を準備しているという事です。 久しぶりの運転なので、極めて慎重に、新しく原子炉を動かすのと同じ気持ちで、じっくりと試運転を進めてもらいたいと思います。安全第一で、日本の、特に東日本地域の産業に、安定で安価な電力を供給いただくことを期待します。冬は特にエネルギーを使う季節です。安全な再稼働を期待します。

コメンテータープロフィール

専門は原子力工学。東京大学大学院工学系研究科原子力専攻教授。東京大学にて、30年以上にわたり原子力安全、原子力熱流動などの研究教育に従事。月刊誌エネルギーレビューに、コラム「原子力何でもQ&A」を10年以上にわたり連載中。

岡本孝司の最近のコメント