Yahoo!ニュース

岡部卓

岡部卓

認証済み

新潟医療福祉大学教授・東京都立大学名誉教授

報告

補足家族のつながり、地域のつながり、会社とつながりが希薄化・喪失化している。このことはこれまでコミュニティに帰属からの抑圧からの解放や自由となる側面があるが、もう一方で孤独・孤立した状態が現われることにもなる。 このような状況に対応するため政府は孤独・孤立担当の大臣を置き、内閣府に対策室や厚生労働省等で対策を講じはじめている。 本記事で取り上げている身寄りのない人の死は孤独・孤立の究極の事態であり葬いはどうするかは大きな問題である。 しかしそのような事態を防ぐ、またその事態となった時にどのような取り組みを図るかをどう図っていくかが必要である。具体的には、発見、相談、生活支援、見守り、身元保証、財産管理等から相談窓口の設置、総合的生活支援スキーム、居場所づくり等まである。 ライフステージ別にモデル事業の検討・実施が始まり、その成果と課題の析出を基に制度化へ向け進められていくことを期待したい。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった187

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 高野龍昭

    東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

    見解記事中の数値から粗く計算してみると、22年度中の「無縁遺体」の件数が最も多かった横浜市(1,659人…続きを読む

コメンテータープロフィール

岡部卓

新潟医療福祉大学教授・東京都立大学名誉教授

新潟医療福祉大学教授・東京都立大学名誉教授。貧困・低所得問題を中心として研究・社会的活動を行う。専門は社会保障論、社会福祉論。日本社会事業大学・社会事業学校教員、東京都立大学教授、明治大学教授を経て2024年4月より現職。著書として『生活困窮者自立支援-支援の考え方・制度解説・支援方法』(編 著、中央法規)、『貧困問題とソ ーシャルワーク』(共編、有斐閣)、『生活保護における社会福祉実践』(単著、全社協)等。社会的活動として社会保障審議会委員(厚労省)、神奈川県子ども・若者施策審議会委員、東京都社会福祉協議会理事等

岡部卓の最近のコメント