インクルーシブ教育の実現のためには、通常学校・通常学級自体を多様な子どもがいることを前提にしていかなければならない。 そのためには、特別支援教育の枠組みだけでなく、教育そのものをどう変えていくかの議論をしていく必要がある。特別支援教育課のみに関わることではない。いかにいまの学校が障害のない子どもを中心に作られているか、なぜインクルーシブ教育が当たり前の権利として大切なのかを共通認識し、学校施設はどうあるべきか、学習指導要領はどうあるべきか、教員の数、「クラス」という概念は必要か、などを様々なレベルで検討し、現実的に確実に進めていくための計画を策定する必要がある。そして、その優先順位を上げるには、様々な障害当事者や教員などのステークホルダーの連帯が欠かせない。
コメンテータープロフィール
一般社団法人UNIVA理事/国士舘大学非常勤講師。小6でアメリカへ渡り、障害児教育に関心を持つ。その後筑波大学にて多様な子どもが共に学ぶインクルーシブ教育について研究。小学校講師を経て、株式会社LITALICO研究所長として、学校・少年院等との共同研究や連携などに取り組み、その後一般社団法人UNIVAの立ち上げに参画、理事に就任。インクルージョン実現のために研究と実践と政策を結ぶのがライフワーク。経産省産業構造審議会教育イノベーション小委員会委員、文科省新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議委員、日本LD学会国際委員など。共著に「発達障害のある子どもと周囲の関係性を支援する」など
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まずはお互いを知る機会を――インクルーシブ教育を目指す、障害当事者たちの声 #令和の人権
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