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中澤幸介

中澤幸介認証済み

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危機管理とBCPの専門メディア リスク対策.com編集長

報告

補足安否不明者の一刻も早い救助・救出を心からお祈りいたします。72時間の根拠の1つは、阪神・淡路大震災です。消防による救出者のうち、生存者の占める割合は、被災当日の1月17日は救出者の75%だったのが翌日は24%、3日目は15%と推移し、4日目以降はわずか5%まで低下しました。地震の場合、生存している人は、当然、助けを求めるために声を出すなど救出されやすい状況にあるでしょうし、消防や自衛隊も、救出しやすい人から救出しますから、生存者を救える割合は、発災後の救助活動の人員と密接に関係しているといえます。一方、水・食料を摂取せずに、72時間を超えると生き残ることが難しいことは、Rule of survival など呼ばれ、72時間の壁のもう1つの根拠になっていますが、水害の場合は、体温の低下などもあり、かなり厳しい状況が考えられます。捜索・救助活動にあたられているすべての方に心から敬意を表します。

コメンテータープロフィール

中澤幸介

危機管理とBCPの専門メディア リスク対策.com編集長

平成19年に危機管理とBCPの専門誌リスク対策.comを創刊。国内外500を超えるBCPの事例を取材。内閣府プロジェクト平成25年度事業継続マネジメントを通じた企業防災力の向上に関する調査・検討業務アドバイザー、平成26年度~28年度地区防災計画アドバイザー、平成29年熊本地震への対応に係る検証アドバイザー。著書に「被災しても成長できる危機管理攻めの5アプローチ」「LIFE~命を守る教科書」等がある。

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