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中溝康隆

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スポーツライター

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見解賛否ある采配でしたが、弱気になった投手に「監督阿部」ではなく、現役時代の「捕手阿部」の顔が出るのは、阿部采配のひとつの特徴ではないでしょうか。 思い返せば2月のキャンプの時点で、阿部監督は高梨投手に「悪いけど(去年のように)左打者だけに俺は当てるつもりはない。右のときも行くかもしれないよ」と伝えたことが報じられていました。 リリーフには左右関係なく1イニング投げ切れることを求めているのでしょう。勝負所のペナント終盤、ケラー投手やバルドナード投手の負担(疲労)を軽減させるためにも、高梨投手の働きが鍵を握ると感じさせる采配でした。

コメンテータープロフィール

1979年埼玉県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。2010年開始のブログ『プロ野球死亡遊戯』が話題に。『文春野球コラムペナントレース2017』では巨人を担当し初代日本一に輝いた。主な著書に『プロ野球死亡遊戯』(文春文庫)、『現役引退』『令和の巨人軍』(新潮新書)ほか。新刊『プロ野球 助っ人ベストヒット50 地上波テレビの野球中継で観ていた「愛しの外国人選手たち」 』(ベースボール・マガジン社)も絶賛発売中!

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