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中北浩爾

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政治学者/中央大学法学部教授

報告

解説この産経新聞による終盤の情勢調査は、朝日新聞の今朝の朝刊と近い数字です。朝日新聞の中心値は、自民党が200、公明党が25、合計で225。産経新聞はそれ以上に厳しい予想で、自民が196程度、与党合計で218程度。いずれも与党過半数割れ。自民党の単独過半数は難しいとしても、自公で過半数に達するのではないかという見通しが序盤にはありましたが、与党に厳しいトレンドになっているように見えます。 自公で過半数割れした場合、注目点は2つ。一つは、衆議院の過半数を与党がどうやって確保するのかという問題。産経新聞の予想だと、過半数の233には15程度、足りない計算です。復党・追加公認、無所属では十分ではなく、いずれかの野党を抱き込む必要が生じそうです。もう一つは、自民党執行部の責任問題。総裁選で勝ったばかりの石破総裁を代えるのは難しいけれども、さすがに200を割り込むと、そういう声が出てくるでしょう。

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  • 白鳥浩

    法政大学大学院教授/現代政治分析

    解説石破首相の責任問題すら噴出する可能性がある。 そもそも、就任直後の期待と高揚感で、衆院選に勝利して、…続きを読む

コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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