見解派閥解消なんて、中学校の先生が「クラスのみんなで仲良くしましょう」というのと一緒。そんな教師の建前とは別に、クラス替えが行われると、生徒は誰もが「友達作り」=「グループ作り」を始める。理由は簡単。「ぼっち」になりたくないから。 宏池会の会長だった大平正芳首相が、「人間が三人集まれば、二つの派閥ができる」と語ったことは有名です。大平首相は「共産党などのように窮屈な堅い政党では国民多数の要望を受け止めることができない」とも書いています。岸田首相は、自民党に共産党のような民主集中制でも導入したいのでしょうか。そうでなければ、派閥なき後の自民党のガバナンスをどう考えているのでしょうか。そうしたプランなくして、派閥解消だけ先行させるのは、無責任ではないかと思います。 この問題の本質は「政治とカネ」。会計責任者と監督する立場の政治家の連座制を導入しないのならば、岸田首相の決断はまやかしでしょう。
同じ記事に対する他のコメンテーターコメント
コメンテータープロフィール
専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。
中北浩爾の最近のコメント
こちらの記事は掲載が終了しています
コメントランキング
- 1
小林製薬、会長と社長が辞任へ…「紅麹」サプリ問題の対応遅れで経営責任明確化
読売新聞オンライン - 2
ロシア義勇兵として戦闘に参加 20代の日本人男性死亡 ウクライナ侵攻
日テレNEWS NNN 0:34 - 3
【速報】東海道新幹線 あす始発から全線再開目指す 復旧作業終了後に最終判断 JR東海が会見
TBS NEWS DIG Powered by JNN 0:37 - 4
きっかけは”エアコンのつけ忘れ”「暑い。なんでつけてくれんかったと?死ね」 発言した男子児童に担任が「一緒に死のうか」 廊下に連れ出し窓際で
RKB毎日放送 3:13 - 5
ホリエモン、6回目のコロナワクチン接種を報告“もう打ってない”の声には「感染しないと思ってるの?」
スポニチアネックス