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中北浩爾

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政治学者/中央大学法学部教授

報告

解説小沢一郎氏は7月9日、秋の立憲民主党の代表選挙について「政権を取れるなら代表は誰でもいい。政権を取るための段階として、野党の共闘態勢を構築する執行部でなければダメだ」と述べ、「泉氏を変えないと日本維新の会や国民民主党と話ができない。泉氏だったらまたダメで、沈没じゃないか」と語りました(NHKの報道)。 小沢氏が問題にしているのは、政権交代のための野党連携の枠組みについて。秋の代表選挙で、どの政党と一緒に政権を作るのか、そのためにどの政党と選挙協力を行い、どの政党とは候補者調整にとどめるのか、各候補がきちんと主張して、決着をつけるべきでしょう。「もめる」のはよくないですが、「論争」は必要です。 先の東京都知事選挙では、立憲民主党と共産党の「市民と野党の共闘」の枠組みで戦った蓮舫氏が大敗しました。少なくとも、この点で党本部と東京都連がバラバラだと、仮に政権をとってもうまくいかないでしょう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 坂東太郎

    十文字学園女子大学非常勤講師

    補足小沢一郎氏の年来の主張は、いくら立派な政策を掲げていても野党である限り実現できない→だから何が何でも…続きを読む

  • 鈴木崇弘

    政策研究者、PHP総研特任フェロー

    補足どうして日本の政党は与野党問わず、選挙結果が形勢不利になると、すぐにトップ・代表を変えようという議論…続きを読む

コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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