解説党大会での田村新委員長の「結語」の動画をみていただき、壇上から延々と一方的に糾弾され、それに多くの代議員が拍手するなかで、ポツンと一代議員として着席していることを想像してみたら、どれだけの恐怖か分かります。しかも、自分が人生をかけて一生懸命、活動に参加してきた党。私だったら、失神しているかもしれません。 小池書記局長は記者会見の席上、「田村氏の結語は『叱責』ではなく発言内容への批判です。発言者の人格を傷つけるようなものではありません」「パワハラという指摘は違います」と述べました。しかし、田村氏の「誠実さを欠く」「節度を欠く」などという指摘は、人格攻撃ではないでしょうか。 小池氏によると、あれで「打撃的な表現は避け」たそうです。そうだとしたら相当、一般社会の感覚から乖離していると思います。また、小池氏は「結語の案は中央委員会総会で真剣に集団的に議論したもの」とも。なおさら怖いと思います。
コメンテータープロフィール
専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。