見解一般用医薬品は、安全性や管理の問題から、薬剤師や登録販売者がない店舗では販売出来なかったのだが、スマホアプリを通じて薬剤師、登録販売者から説明を受けることで、販売出来るようになる。これまでは対面での説明が前提であったが、スマホを通じたやり取りでも実質的に要件が満たされる、と解釈されるようになって実現しており、まさにスマホの機能に体制がやっと追いついたといった対応。資格者からの「説明」という規制自体は変わってはいないが、コミュニケーションツールの進化が浸透すれば、規制を緩和していくことが可能だという事例だろう。業法の定めた資格者による○○という消費者保護的な規制はいろいろあるが、対面による「説明」というハードルは、DX等の活用で要件を満たすことが出来るなら、緩和していく方向性になっていくだろう。
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コメンテータープロフィール
みずほ銀行産業調査部で 小売・流通アナリストに10年以上従事。2016年同行を退職後、中小企業診断士として独立、開業。同時に、慶應藤沢イノベーションビレッジでベンチャー支援活動を開始。並行して、流通関連での執筆活動を継続し、TV出演、新聞、雑誌などへの寄稿、コメント提供、講演活動などを実施中。2016年よりITmediaビジネスオンライン「小売流通アナリストの視点」、2021年よりビジネス+IT「流通戦国時代を読み解く」 を連載中2020年よりYahoo!公式コメンテーター。2021年8月「図解即戦力 小売業界」(技術評論社)を発刊。
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