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永濱利廣

永濱利廣認証済み

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第一生命経済研究所首席エコノミスト

報告

見解季節調整値でみても、経常黒字額は前月比+7.6%増加となっています。 内訳を見ても、唯一黒字縮小要因となっているのが第二次所得収支の赤字幅拡大で、第一次所得収支の黒字幅は拡大し、貿易・サービス収支いずれの赤字幅も縮小しています。 一部で将来的な経常黒字の縮小を見る向きもありますが、証券・直接投資いずれも圧倒的に対内より対外が大きいトレンドが続けば、少なくとも第一次所得収支は拡大トレンドが続くでしょう。 逆にいい意味で日本の経常収支の黒字が縮小するとすれば、国内の財やサービスの供給力が高まることで貿易・サービス収支の赤字幅が縮小し、証券・直接投資とも対内投資が増加する姿と言えるでしょう。

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コメンテータープロフィール

永濱利廣

第一生命経済研究所首席エコノミスト

1995年早稲田大学理工学部工業経営学科卒業後、第一生命保険入社。1998年日本経済研究センター出向、2000年より第一生命経済研究所経済調査部、2005年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了、2016年より現職。あしぎん総合研究所客員研究員、跡見学園女子大学マネジメント学部非常勤講師を兼務。総務省消費統計研究会委員、景気循環学会理事、あしかが輝き大使、佐野ふるさと特使、NPO法人ふるさとテレビ顧問。専門は経済統計、マクロ経済分析。著作に「経済危機はいつまで続くか」(平凡社新書)、「MMTとケインズ経済学」(ビジネス教育出版社)等。

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