補足これまで介入の目安とされてきた過去2週間の安値平均を4%上回る水準という基準では165円台が発動水準でしたので、サプライズとなりました。 このところは、重要Event通過後に介入というのが目立っている印象です。 前回の介入によって2カ月程度時間稼ぎができましたので、通貨当局としては今後2カ月程度時間稼ぎをしている間にFRBの利下げサイクル入りの確度が高まることで、ドル安トレンドへの転換を期待しているものと推察されます。
コメンテータープロフィール
1995年早稲田大学理工学部工業経営学科卒業後、第一生命保険入社。1998年日本経済研究センター出向、2000年より第一生命経済研究所経済調査部、2005年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了、2016年より現職。あしぎん総合研究所客員研究員、跡見学園女子大学マネジメント学部非常勤講師を兼務。総務省消費統計研究会委員、景気循環学会理事、あしかが輝き大使、佐野ふるさと特使、NPO法人ふるさとテレビ顧問。専門は経済統計、マクロ経済分析。著作に「経済危機はいつまで続くか」(平凡社新書)、「MMTとケインズ経済学」(ビジネス教育出版社)等。