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森井昌克

森井昌克

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神戸大学大学院工学研究科 特命教授・名誉教授

報告

ネットカジノが横行する原因の第一は犯罪という意識がないことであろう。ネット等の掲示板やSNS、それに動画投稿サイトでは「逮捕等、摘発される可能性はほとんどない」、「グレーゾーン」という言葉が飛び交い、また射幸心を煽る内容も多い。スマホゲームの広告が氾濫し、その中で当然のように課金されることになり、ポイントやアイテムの授受が起こり、さらには「ガチャ」と呼ばれるスマホゲーム内の「疑似賭博」も行われている。特に青少年がネットカジノに向かう敷居は大きく下がっていると見るべきであろう。興じる側からみればスマホゲームとネットカジノの差はほとんどないのである。記事中のネットカジノ依存者の例は珍しいことではなく、スマホ利用者の大多数が、常にネットカジノの店先に立ち、カジノ側から甘い言葉で誘われる状況は改善する必要がある。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 園田寿

    甲南大学名誉教授、弁護士

    刑法の適用は、日本国内か否かを基準にする[属地主義]が基本である。犯罪行為の一部か結果が日本で生じれ…続きを読む

コメンテータープロフィール

森井昌克

神戸大学大学院工学研究科 特命教授・名誉教授

1989年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程通信工学専攻修了、工学博士。同年、京都工芸繊維大学助手、愛媛大学助教授を経て、1995年徳島大学工学部教授、2005年神戸大学大学院工学研究科教授。情報セキュリティ大学院大学客員教授。情報通信工学、特にサイバーセキュリティ、インターネット、情報理論、暗号理論等の研究、教育に従事。加えて、インターネットの文化的社会的側面についての研究、社会活動にも従事。内閣府等各種政府系委員会の座長、委員を歴任。2018年情報化促進貢献個人表彰経済産業大臣賞受賞。 2019年総務省情報通信功績賞受賞。2020年情報セキュリティ文化賞受賞。電子情報通信学会フェロー。

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