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三牧聖子

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同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

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解説ハリスは共和党支持者の反トランプ票を狙って、リズ・チェイニーと共闘し、激戦州でもともに集会を行うなどしたが、果たしてそれは選挙戦略として正しかったのだろうか。チェイニーの父、ディック・チェイニーは、数十万の市民の犠牲を生んだアフガニスタンやイラクでの「テロとの戦い」を主導したことで「影の大統領」とすら呼ばれた人物であり(なお、ディック・チェイニーもハリス支持を9月に表明している)、リズ・チェイニー自身も、「テロとの戦い」はじめネオコン的な対外政策の推進者として知られてきた人物だ。確かに彼女が議会議事堂襲撃事件の後にとった行動は、民主主義を守るために党よりも国を考えた行動だったが、ネオコン的な対外介入にますます批判的になっている多くの米市民には、彼女との共闘は響くことはなかっただろう。

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コメンテータープロフィール

三牧聖子

同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

アメリカ政治・外交、国際関係論、平和研究。東京大学教養学部卒、同大大学院総合文化研究科で博士号取得(学術)。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学助手、米国ハーバード大学、ジョンズホプキンズ大学研究員、関西外国語大学助教、高崎経済大学経済学部国際学科准教授を経て2022年より現職。著書に『戦争違法化運動の時代-「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版会、2014年)共訳・解説に『リベラリズムー失われた歴史と現在』(ヘレナ・ローゼンブラット著、青土社)。

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