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松崎健夫

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映画評論家

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補足バラク・オバマ元大統領は、X(旧Twitter)で毎年自身のベスト映画を発表することが恒例となっていますが、彼の映画に対する審美眼もまた話題となって来ました。例えば、2022年にはセリーヌ・シアマ監督の『秘密の森、その向こう』(21)、2023年にはジュスティーヌ・トリエ監督の『落下の解剖学』(23)を先んじて評価していたりするのです。また、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』(21)と『偶然と想像』(22)を2年連続でベストに挙げ、昨年は是枝裕和監督の『怪物』(23)といった日本映画をランクインさせるなど、映画鑑賞の幅の広さを窺わせるランキングになっています。そういった映画に対するセンスは、自身の制作会社ハイヤー・グラウンド・プロダクションズの製作姿勢にも表れていて、第1回作品となった『アメリカン・ファクトリー』(19)は第92回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー映画賞に輝いています。

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  • 猿渡由紀

    L.A.在住映画ジャーナリスト

    解説ハイヤー・グラウンドは、今年のオスカーに主演男優部門(コールマン・ドミンゴ)で候補入りした「ラスティ…続きを読む

コメンテータープロフィール

東京芸藝術大学大学院映像研究科映画専攻修了。テレビ、映画の現場を経て執筆業に転向。『WOWOWぷらすと』『米粒写経 談話室』『シン・ラジオ〜ヒューマニスタは、かく語りき〜』など、テレビ・ラジオ・配信番組に出演。YouTube『そえまつ映画館』を毎週金曜日に更新、Loftにて『映画解説講座』を定期開催中。『キネマ旬報』『DVD&動画配信でーた』劇場パンフレット等に多数寄稿、共著に『現代映画用語事典』(キネマ旬報社)などがある。ゴールデン・グローブ賞の国際投票権を持ち、キネマ旬報ベスト・テン選考委員、田辺・弁慶映画祭審査員、デジタルハリウッド大学客員准教授などを務めている。日本映画ペンクラブ会員。

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