見解この声明を記した小学館第一コミック局の編集者の方々に敬意を表します。 複雑な問題が絡んだ故に起こった悲劇ともいえる本件ですが、その肝となる「著作者人格権」を遵守する事で著者を守ろうという指針を明示し、漫画家さんに近い立場の編集部だからこその決意と覚悟が感じられる文でした。 特に「個人に責任を負わせるのではなく、組織として今回の検証を引き続き行って参ります」という一文からは、ただ犯人探しに溺れるのではなく、自らの身を切りながら今回の悲劇からより良い漫画界を築くための教訓を得ようという切実さも感じます。 今回の表明は、あくまで第一コミック局編集者一同のもののようですが、小学館の上層部の方々は、こうした現場の声と姿勢を尊重し、企業として実践する為の後押しをしていただきたいです。 追記 芦原妃名子先生ご逝去について、本声明を含むプレスリリースが小学館全体のものとして公開されました。良かった。
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コメンテータープロフィール
ライター・編集者。出版社にて単行本・電子書籍の編集を経験した後、2004年頃からフリーランスに。漫画・アニメ・映画関係の紹介や取材、コラムの執筆や、漫画・ライトノベルの編集などを手がける。web媒体ではマグミクス、リアルサウンド、現代ビジネスほかに寄稿。
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