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久保田博幸

久保田博幸

認証済み

金融アナリスト

報告

見解「タンス預金」が動くかどうかは「金利」にかかっていると思われる。日銀の政策金利は2004年以降、一時0.5%あたりまで上昇したが、その後はゼロ近傍というか一時はマイナスとなっていた。これでは銀行などに預けてもほとんど利子は付かないこととなる。引き出しの面倒さなど考慮してタンス預金が増えた可能性もたしかにある。長期金利については2004年以降、2%に接近する場面もあったが、やはり個人のお金の動きには短期金利の影響の方が大きい。日銀が今後利上げを行って0.5%を超えるまで政策金利を引き上げられるかどうかでタンス預金の今後の動向も変わってこよう。今後もキャッシュレス化は進もうとも、キャッシュへのニーズは残り続けると予想される。

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コメンテータープロフィール

フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。

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