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久保田博幸

久保田博幸

認証済み

金融アナリスト

報告

見解欧米の長期金利が再び上昇してきており、これが円安に拍車をかけている。米国では物価の上昇幅の縮小にブレーキが掛かり、原油価格の上昇もあり、物価が目標の2%から乖離した状態が続いている。これによりFRBの利下げ観測が後退。そこに米大統領選の行方次第では財政拡大への懸念も加わっている。財政悪化への懸念は特にフランスで顕著であり、今回の選挙結果次第では財政悪化が危惧されており、フランスの長期金利が上昇してきている。これが米長期金利の上昇にも波及した面もあるなど、複合的な要因によって長期金利に上昇圧力が加わりやすくなり、それにより円安が進むといった状況となっている。

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  • 小林真一郎

    三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

    解説日本銀行が金融政策修正に踏み切ったことで、日米金利差拡大は一服しています。このため、円安に歯止めがか…続きを読む

コメンテータープロフィール

フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。

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