日経平均一時4万円台を回復 輸出関連株や金融株が上昇
TBS NEWS DIG Powered by JNN
見解急速な円安や、日銀による利上げ観測などからの長期金利の上昇は、本来株式市場は嫌気していたのではないかと思われたので、2日の日経平均の上昇による4万円台回復はやや意外感を持った。ただし、円安による輸出関連企業の業績回復期待と金利復活による金融機関の収益増への期待など、好材料に反応しやすいということは、それだけ地合が回復しているとの見方ができるかもしれない。日経平均先物への買いなど、海外投資家による買いもあらためて入ってきていたようである。株式市場でも日銀の利上げが決して悪材料とはならず、むしろ金融機関の収益回復から好材料ととらえつつあるのであれば、日銀としても利上げに動きやすくなったとも言えるか。
コメンテータープロフィール
フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。
