解説ドル建て金価格が過去最高値を更新していることに加えて、為替市場で改めて円安圧力が強くなっている影響です。10月の金価格高騰の要因としては、米大統領選を巡る不確実性が指摘されています。議会選も含めて新たな政治体制がどのようなものになるのか読みづらく、内政と外交が一変するリスクが警戒されています。金価格の先高感から利益を得ようとして買っている人ももちろんいますが、リスクヘッジとしての安全資産の投資ニーズが目立つのが最近の特徴です。このため大統領選を通過すると一旦は落ち着きを見せる可能性もありますが、米政治の混乱が加速すると、このまま更に大きく上昇する可能性があります。しかも、週末の衆院総選挙の結果を受けて、円安圧力が強くなっていることも円建て金価格にとっては値上がり要因になります。その意味では、日米政治リスクに対する警戒感が、内外金価格を押し上げていると言えそうです。
コメンテータープロフィール
1976年千葉県生まれ。筑波大学社会学類卒。商品先物会社の営業本部、ニューヨーク事務所駐在、調査部門責任者を経て、2016年にマーケットエッジ株式会社を設立、代表に就任。金融機関、商社、事業法人、メディア向けのレポート配信、講演、執筆などを行う。商品アナリスト。コモディティレポートの配信、寄稿、講演等のお問合せは、下記Official Siteより。
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