解説男児の命に別状はないとのことで、回復を祈るが、この男児はもちろん、保育園に通っている子どもたちのケアも重要だ。トラウマになる可能性も否定できない。 警察官が駆け付けたとき「事件か事故か判別がつかない状況だった」とのことなので、詳細がわかってからということになるが。 「けがを負わせたことは間違いないが、殺すつもりはなかった」との供述があり、加害の可能性も否定できない。 もし事故であれば、保育室の環境含めて見直していく必要がある。そのためにも風通しのいい職場環境が必要だ。 もし保育士が加害したということであれば、慎重に捜査して欲しい。被害を受けた男児は小学校入学前とのことなので年長さんだろうか。 そこまでに至る何らかの兆しがあったのかもしれず、保育士自身が相談しやすい環境はもちろん、不適切な関わりがあれば、指摘し改善していく人間関係や職場環境も欠かせない。
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コメンテータープロフィール
認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事。資格は保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級ほか。リクルートで学校・企業情報誌の編集にたずさわり、妊娠・出産を機にフリーに。2005年に育児情報誌miku編集長に就任し14年間活躍。体罰禁止の法的明記に際して2019年に署名活動を実施。「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」(厚生労働省2019-2020)でガイドライン策定の委員を務めた。各種NPOの理事、足立区男女共同参画推進委員副委員長などを務める。子育て支援を中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。著書は『感情的にならない子育て』(かんき出版)ほか。3児の母。
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