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木村元彦

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ジャーナリスト ノンフィクションライター

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提言人間が長い歴史をかけて構築してきたものが、ITの出現によって次々と劣化し破壊されているが、それが野球界にも表出した実例と言えよう。迷惑行為も再生回数が稼げれば勝ち、話題になれば潤うという価値観が政治家から現役プロ野球選手の身内にまで蔓延している。辰巳選手は自身の職業が妻によって侮辱されていることに気がついていないのか。楽天は球界再編の際、田尾監督以下、献身的な努力の末に産声を上げて今に至る。そのファンに向けての挑発的な言動は到底許されるべきものではない。スタジアム文化がただ金儲けのために壊され、荒んだものになっていく。球団もNPBもこの件は看過すべきではない。入場禁止も含めた再発防止のガイドライン作成が必要だ。スポーツは厳密なルールの中で技を磨き、競い合うからこそ美しく人を感動させる。モラルハザードを起こした身内を「ルールに縛られない人」で片付ける選手ならば、野球をやる資格は無い。

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コメンテータープロフィール

木村元彦

ジャーナリスト ノンフィクションライター

中央大学卒。代表作にサッカーと民族問題を巧みに織り交ぜたユーゴサッカー三部作。『誇り』、『悪者見参』、『オシムの言葉』。オシムの言葉は2005年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞、40万部のベストセラーとなった。他に『蹴る群れ』、『争うは本意ならねど』『徳は孤ならず』『橋を架ける者たち』など。

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