解説今回の会見は声明文読み上げだけで質疑応答なしでしたが、現時点で大谷翔平選手ができる最大限のことをしていたと思います。会見終わりに調査に全面協力すると明かしているように、まずは調査機関にすべてを伝えるのが最優先です。それでも単に声明文を読み上げるだけでなく、大谷選手から見たスキャンダルの顛末を丁寧に説明していました。 会見実施前から米メディアの間では、大谷選手が純粋に被害者だという見方が強まっていましたし、今回の会見についても質疑応答がなくても大谷選手の立場をしっかり明らかにしていることに重きを置いている人も少なくありませんでした。 今後調査結果を待つことになりますが、とりあえずメディアも彼が被害者だったという裏付けがとれたので、大谷選手に疑念を向けるようなことはなくなると考えています。 大谷選手が話しているように、これでシーズンに集中できることを切に願っています。
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コメンテータープロフィール
1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。