解説元大統領が議員になることはあり得ます。アロヨ元大統領は退任後、下院議員に出馬し当選しました。その直前まで下院議員を務めていた長男の選挙区からの出馬でした。大統領経験者が再び公職を目指すのは、在任中の汚職疑惑や選挙不正疑惑に関する訴追を逃れる目的が大きいとみられています。(ただし、アロヨ元大統領は議員在任中に逮捕されましたが。)下院や地方首長は任期3年、連続3期しか務められないので、それを計算し、親族間で下院(選挙区)や地方首長の座を譲りあうこともフィリピンでは多く見られます。
コメンテータープロフィール
神戸大学大学院国際協力研究科修了(政治学博士)。フィリピン大学研究員、在フィリピン日本国大使館専門調査員、在タイ日本国大使館専門調査員、衆議院議員秘書などを経て現職。専門は東南アジア政治、国際協力論。防衛大学校グローバルセキュリティセンター共同研究員。技能公募予備自衛官(英語)。近著に、Pathways for Irregular Forces in Southeast Asia: Mitigating Violence with Non-State Armed Groups (Routledge, 2022年)、『アジアの安全保障2021-2022』(朝雲新聞社2021年、共著)など。
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