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勝木淳

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競馬ライター

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見解菊花賞は3000mという距離を上手に走れる精神力と持久力が試される。中距離型が多い昨今らしく、ゆったりとした運びに我慢できなくなった馬から動き、先頭が次々と入れ替わる激しい競馬になった。好位勢はリズムをつくれなかった。勝ったアーバンシックは中盤まで中団で我慢し、前の攻防をやり過ごし、最高のタイミングで仕掛けた。結果、この動きに呼応できた馬たちが4着以内に来ており、ルメール騎手のレース全体に対する優れた嗅覚が際立った。 現3歳世代はディープインパクトの妹ランズエッジの牝系が躍動した。レガレイラ、ステレンボッシュ、アーバンシックでGⅠ3勝。特にロカの仔レガレイラとロカのひとつ下エッジ―スタイルの仔アーバンシックは父が同じスワーヴリチャード。ロカもエッジ―スタイルも父はハービンジャー。つまりほぼ同血。秋華賞馬チェルヴィニアも父はハービンジャー。同馬の底力が今後の生産界のカギを握るのではないか。

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  • 花岡貴子

    ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家

    補足ダノンデサイルは前走からプラス18キロだったが、見た目は太目すぎる印象は受けなかった。4コーナー付近…続きを読む

コメンテータープロフィール

かつては築地仲卸勤務の市場人。その後、競馬系出版社勤務を経てフリーに。仲卸勤務時代、優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)、AI競馬SPAIA、競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』にて記事を執筆。近著『競馬 伝説の名勝負』シリーズ(星海社新書)

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