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影山貴彦

影山貴彦

認証済み

同志社女子大学教授/コラムニスト

報告

見解お見事という言葉に尽きます。この種のアイディアを実現化する場合、中途半端な、お遊びのような形で物語にインサートすると、逆に興ざめになりがちです。「虎に翼」の制作陣はそのあたりのことも十分熟知されているのだと思います。 「ブギウギ」の脚本を手掛けられた足立紳さんが、菊地凛子さん演じる茨田りつ子が絡んだ物語部分には制作陣に加わっておられるということで、しっかりと安心して見ることができるのではないかと思います。 それから「虎に翼」の大いなる魅力として、展開の見事さを忘れてはならないところでしょう。例えば今朝(27日)のストーリーにおいてもシリアスな、いわば「陰」の部分をずるずると引きずり過ぎるのではなく、後半「陽」へとスッと移行させた手法が、実に素晴らしかったです。15分でここまで魅せてくれるとは。感服致しました。

コメンテータープロフィール

影山貴彦

同志社女子大学教授/コラムニスト

同志社女子大学メディア創造学科教授 コラムニスト 。早稲田大学政治経済学部卒 関西学院大学大学院文学研究科博士課程中退毎日放送(MBS)プロデューサーを経て現職 。専門は「メディアエンターテインメント論」。朝日放送(ABC)ラジオ番組審議会委員長 /スポーツチャンネルGAORA番組審議会副委員長 日本笑い学会理事/「影山貴彦のテレビ燦々」(毎日新聞)等コラム連載。著書に「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」「テレビのゆくえ」「おっさん力」等

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