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門倉貴史

門倉貴史

認証済み

エコノミスト/経済評論家

報告

見解開幕してからも相当数のパビリオンが未完成のままということになれば、開催期間前半の来場者数に影響が出ることは避けられない。  今回の万博は混雑を回避するために完全予約制が導入されるが、パビリオンが未完成の可能性が高い開幕当初の日時を予約してしまうと、高額の入場料(7500円)に見合うコストパフォーマンスを享受できなくなるため、開催期間前半の予約が大幅に減少する公算が大きい。  万博協会は大阪・関西万博の来場者数を2820万人と想定しているが、実際の来場者数は目標を大幅に下回る恐れもある。  仮に、来場者数が目標の半分に減ることになれば、1000億円を超える赤字が発生することになり、この赤字をどこが負担するのかという問題が出てくるだろう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 白鳥浩

    法政大学大学院教授/現代政治分析

    解説これは、大阪万博を強力に推し進めてきた自民党や日本維新の会にとっては逆風となることも予想される。 こ…続きを読む

コメンテータープロフィール

1971年神奈川県生まれ。95年慶応義塾大学経済学部卒業、同年銀行系シンクタンク入社。99年日本経済研究センター出向、00年シンガポールの東南アジア研究所出向。02年から05年まで生保系シンクタンク経済調査部主任エコノミストを経て、現在はBRICs経済研究所代表。同研究所の活動とあわせて、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」など各種メディアにも出演中。また、雑誌・WEBでの連載や各種の講演も多数行なっている。『図説BRICs経済』(日本経済新聞社)、『増税なしで財政再建するたった一つの方法』(角川書店)、『オトナの経済学』(PHP研究所)、『日本の「地下経済」最新白書』(SB新書)など著作多数。

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