見解税務が増えてもそれ以上のペースで財政支出が拡大しているため、財政状況に改善の兆しは見られない。 近年では様々な名目で巨額の予備費の計上が常態化しており、コロナ予備費のように何に使われたのか最終的な用途が不明のままになっている予備費も多い。 巨額の財政支出ありきで予算が編成されてしまうと、税収がどれだけ増えても財政赤字は一向に解消せず、巨額の財政支出をまかなうために増税が実施されることになる。 歴史的な円安水準となっている要因は短期的には内外金利差の拡大であるが、 慢性的な財政赤字が長期的な通貨価値の低下を招いている可能性もあるだろう。
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コメンテータープロフィール
1971年神奈川県生まれ。95年慶応義塾大学経済学部卒業、同年銀行系シンクタンク入社。99年日本経済研究センター出向、00年シンガポールの東南アジア研究所出向。02年から05年まで生保系シンクタンク経済調査部主任エコノミストを経て、現在はBRICs経済研究所代表。同研究所の活動とあわせて、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」など各種メディアにも出演中。また、雑誌・WEBでの連載や各種の講演も多数行なっている。『図説BRICs経済』(日本経済新聞社)、『増税なしで財政再建するたった一つの方法』(角川書店)、『オトナの経済学』(PHP研究所)、『日本の「地下経済」最新白書』(SB新書)など著作多数。
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