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門倉貴史

門倉貴史

認証済み

エコノミスト/経済評論家

報告

見解姫路城に限らず、国内各地の観光地にはすでにキャパシティーを超えた外国人観光客が訪れるようになっており、混雑や騒音、マナー違反などの問題が地域住民の生活に悪影響を与えるようにもなっている。  外国人観光客向けの商品やサービス価格を高く設定し、現地居住者には値頃感のある価格を保つ「二重価格」の設定はオーバーツーリズム対策として必要な措置といえるのではないか。  「二重価格」の設定により、過度のインバウンド需要が抑えられるからだ。シンガポールやハワイなどですでに設定されており、実際にオーバーツーリズムの問題が解決している。  日本の場合、歴史的な円安の影響で外国人観光客にとって商品・サービスの割安感がとくに強まっているため、4倍ほどの価格差を設けないとオーバーツーリズム対策として大きな効果は期待できない。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 村山慶輔

    (株)やまとごころ 代表取締役/インバウンド戦略アドバイザー

    見解取り組み自体はありだと思う。ただ、理由づけをしっかりしておくことが大切ではないか。たとえば、外国人は…続きを読む

  • 安部かすみ

    ニューヨーク在住ジャーナリスト、編集者

    見解「$30が世界の標準」というのはその通りだと思います。参考までにニューヨークの自由の女神は$25(3…続きを読む

コメンテータープロフィール

1971年神奈川県生まれ。95年慶応義塾大学経済学部卒業、同年銀行系シンクタンク入社。99年日本経済研究センター出向、00年シンガポールの東南アジア研究所出向。02年から05年まで生保系シンクタンク経済調査部主任エコノミストを経て、現在はBRICs経済研究所代表。同研究所の活動とあわせて、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」など各種メディアにも出演中。また、雑誌・WEBでの連載や各種の講演も多数行なっている。『図説BRICs経済』(日本経済新聞社)、『増税なしで財政再建するたった一つの方法』(角川書店)、『オトナの経済学』(PHP研究所)、『日本の「地下経済」最新白書』(SB新書)など著作多数。

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