見解学習指導要領の路線が継続される、という方向性はいいと思います 現行の学習指導要領は、これからの時代に必要と考えられる内容が多く盛り込まれているからです ただ、現場の運用上で苦慮している点も指摘しておきます。今回は以前のものよりも明らかにボリューム的には増えています これは、「ゆとり教育」の時に学習内容が減らされることに対して学力低下を心配する声での混乱が再び起こらないことを文科省が配慮しているからだと考えられます なので、現場では教科書の内容をどのくらい精選して教えるのか、3観点の評価を気にしながら、授業を行なっています 教科書の内容は配当時間数からすると膨大なものになっており、教えない部分を設定しないと全部をカバーすることは難しいです 文科省は現場の実態をよくみて欲しいと考えます
コメンテータープロフィール
21世紀型教育機構理事。カリキュラムマネージャー(聖ドミニコ学園・星の杜中・高等学校・福山暁の星中・高等学校)。専修大学北上高校理事。現在、多くの学校の教育改革に関わる。1962年東京都出身、ニューヨークで生活の後、暁星学園に学ぶ。85年早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。暁星国際学園、ロサンゼルスインターナショナルスクールなどで教鞭を執る。元かえつ有明校長。香里ヌヴェール学院学院長。「2020年の大学入試」(講談社)「先生、この『問題』教えられますか」(洋泉社)「学校の大問題」(SBクリエイティブ)「いま知らないと後悔する2024年の大学入試改革」(青春出版社)
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