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井上智介

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精神科医/産業医

報告

見解悲しい事件ですが、他人事では済まされないのかも知れません。 令和4年の全国生活基礎調査では、要介護者になった原因は認知症が23.6%と最多で、このようなニュースを見た時に「明日は我が身だよ…」と同情するギリギリの精神状態で耐えている人もたくさんいるはずです。 その調査では、「介護が必要な人」と「主な介護者」が共に生活している状況は45.9%。そのうち『75歳以上の組み合わせ』が35.7%でした。まさに老老介護そのものです。 自殺等の報道時はガイドラインに則り、辛い気持ちを抱える人に向けて支援先の掲載があります。このようなニュースの時も、そのような掲載が増えるべきです。 たしかに、まだまだ支援団体自体が少ないのも事実ですが、『地域包括支援センター』や『シルバー110番』の存在自体を知らない人も多いです。

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  • 太田差惠子

    介護・暮らしジャーナリスト

    補足介護疲れなどからストレスを増大し、虐待の要因となることがあります。老々介護は相当キツイことは容易に想…続きを読む

  • 岡部卓

    岡部卓認証済み

    認証済み

    新潟医療福祉大学教授・東京都立大学名誉教授

    補足高齢化、家族規模の縮小等により高齢者夫婦世帯、高齢者単身世帯、子ども等の世帯員の介護負担が増大してい…続きを読む

コメンテータープロフィール

兵庫県出身。島根大学を卒業後、大阪を中心に精神科医・産業医として活動している。産業医としては毎月30社以上を訪問し、一般的な労働の安全衛生の指導に加えて、社内の人間関係のトラブルやハラスメントなどで苦しむ従業員にカウンセリング要素を取り入れた対話を重視した精神的なケアを行う。精神科医としてはうつ病、発達障害、適応障害などの疾患の治療だけではなく、自殺に至る心理、災害や家庭、犯罪などのトラウマケアにも力をいれている。さらに、ブログやツイッター、講演会などでこれらを分かりやすく「ラフな人生をめざすこと」を発信している。

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