見解事件が起きた後に、精神科を受診する人は、どちらかと言えば心に深い傷を受けた被害者側の印象でしょう。しかし、実際にはある日突然に【加害者の家族】となり、精神的に不安定になった人が受診されることもあります。 事件とは無関係でも、やはり世間的には【加害者の関係者】というレッテルを貼られます。知人や友人など、普段なら頼れる人にも『ここで声をかけると迷惑になる…』と思って動けず、どこにもSOSを出せず絶望的な苦悩をひとりで抱えます。 犯罪も受刑者数も多いアメリカでは、加害者本人や家族の心の支援が活発に行われますが、日本ではまだあまり焦点が当たっていません。現在の日本では、加害者側の心のケアには、医療だけでは限界もあるため、記事にあるようなNPO法人や支援団体と力を合わしながら進めています。 ひとつの事件の加害者の後ろには、家族を含めた多くの関係者がいて、その人達の人生も大きく変わるのです。
コメンテータープロフィール
兵庫県出身。島根大学を卒業後、大阪を中心に精神科医・産業医として活動している。産業医としては毎月30社以上を訪問し、一般的な労働の安全衛生の指導に加えて、社内の人間関係のトラブルやハラスメントなどで苦しむ従業員にカウンセリング要素を取り入れた対話を重視した精神的なケアを行う。精神科医としてはうつ病、発達障害、適応障害などの疾患の治療だけではなく、自殺に至る心理、災害や家庭、犯罪などのトラウマケアにも力をいれている。さらに、ブログやツイッター、講演会などでこれらを分かりやすく「ラフな人生をめざすこと」を発信している。
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