介護殺人が起こった時、ほとんどの加害者に共通する特徴は【極端な睡眠時間の減少】です。 大半のケースがうつ病に罹患しています。終わりの見えない辛い毎日を終わらせるに、もう一緒に死ぬしかないと考えてしまいます。本当はもっともっと違った解決策があるはずなのに、心理的に視野がどんどん狭くなり、極端な答えしか見えなくなります。 【介護うつ】といわれる状態は、決して医療だけでは根本解決できません。本人が施設入所を拒否するなど施設入所できないこともありますが、共倒れしないために、すこし強引でも福祉関係者なりが間に入って解決に動くことも求められます。 ただ、まだまだ介護に関わる施設も人材も不足した状態で1件1件に時間をかける余裕がありません。これからの高齢化社会で、このような事件が増えることが想定されます。介護殺人を個人の問題ではなく社会問題として捉え、国として早急な対策が必要なのです。
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コメンテータープロフィール
兵庫県出身。島根大学を卒業後、大阪を中心に精神科医・産業医として活動している。産業医としては毎月30社以上を訪問し、一般的な労働の安全衛生の指導に加えて、社内の人間関係のトラブルやハラスメントなどで苦しむ従業員にカウンセリング要素を取り入れた対話を重視した精神的なケアを行う。精神科医としてはうつ病、発達障害、適応障害などの疾患の治療だけではなく、自殺に至る心理、災害や家庭、犯罪などのトラウマケアにも力をいれている。さらに、ブログやツイッター、講演会などでこれらを分かりやすく「ラフな人生をめざすこと」を発信している。
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