とても辛く心が苦しくなるニュースが入ってきました。多くの人が信じられず動揺しているかと思います。とくに普段から生きづらさを抱えている人の心には、この動揺はとても大きな影響を与えます。 YouTubeやSNSを含むメディア報道陣の方々へのお願いです。自殺関連の報道にはガイドラインがあるので遵守してください。過激な見出しは避け、とくに写真や映像を用いることは極めて慎重にお願いします。手段についても詳しく伝えないルールです。同じように辛い思いをされている人に対して、どこに支援を求めることが出来るのかの情報提供も必ずセットにしてください。 さらにメディア関係者自身も仕事とはいえ、このニュースに正面から向き合うのはとてもお辛いと思います。事実、報道関係者の心身に大きく影響がでる報告もあるため注意してください。 35歳という若さでこの世を去ってしまった神田沙也加さんのご冥福をお祈りいたします。
コメンテータープロフィール
兵庫県出身。島根大学を卒業後、大阪を中心に精神科医・産業医として活動している。産業医としては毎月30社以上を訪問し、一般的な労働の安全衛生の指導に加えて、社内の人間関係のトラブルやハラスメントなどで苦しむ従業員にカウンセリング要素を取り入れた対話を重視した精神的なケアを行う。精神科医としてはうつ病、発達障害、適応障害などの疾患の治療だけではなく、自殺に至る心理、災害や家庭、犯罪などのトラウマケアにも力をいれている。さらに、ブログやツイッター、講演会などでこれらを分かりやすく「ラフな人生をめざすこと」を発信している。
