補足アメリカ本土で皆既日食が起きるのは2017年8月21日以来、7年ぶりのことです。今回は継続時間が最大4分半と、前回の約2分40秒を大幅に上回るものとなりました。アメリカ本土で次に皆既日食が見えるのは2033年3月30日(アラスカで観測可能)ですので、ここ最近は10年以内に一度の頻度と、観測の機会が比較的多くなっています。一方、日本で見える皆既日食は、前回は2009年7月22日でしたが、この皆既日食はトカラ列島などの一部の島のみで観測可能でした。そして次に日本で見えるのは2035年9月2日になります。皆既日食は非常に狭い幅(皆既帯)の中でのみ起きますので、国土の広いアメリカの方が皆既日食の観測機会に恵まれているのです。なお、2035年9月の日本での日食は、皆既帯が北陸から北関東という比較的人口が多い地域を通過しますので、多くの人に皆既日食を楽しむチャンスがあります。
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コメンテータープロフィール
電波望遠鏡を使って天の川銀河やブラックホールの研究をしている天文学の研究者です。
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