Yahoo!ニュース

東野篤子

東野篤子認証済み

認証済み

筑波大学教授

報告

補足現職のサンドゥ大統領は2020年12月の就任以降、モルドバのEU加盟をめざし、またロシアによるウクライナ侵略は厳しく非難してきました。サンドゥ氏以外の大統領候補は10名ですが、現状ではサンドゥ氏の優勢が伝えられています。ただし、第一回投票で同氏の得票率が50%に至らなかった場合は、元検事総長のストイアノグロ氏(親ロシア的傾向が指摘されています)との決選投票となると予測されています。 同時に、ロシアあるいはロシアとの関係が深い人物による選挙介入は深刻なレベルに達しているようで、とりわけロシアに亡命中の実業家イラン・ショル氏の関与が取り沙汰されています。手口としては、13万人におよぶモルドバ有権者に金銭を配布したり、「選挙に行かないか、あるいは現政権にノーを突きつけよう」という携帯電話メッセージを送りつけているとの指摘があります。EU加盟を目指すモルドバの民主主義の強靱性が問われる選挙です。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 服部倫卓

    北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

    見解ロシアによる選挙介入への懸念も、とあるが、問題は介入の有無ではなかろう。少なくとも昨年くらいから、地…続きを読む

コメンテータープロフィール

ヨーロッパ統合論、ヨーロッパの国際関係、国際政治。EU・中国関係、EUのEastern Partnership(EaP)、EU・ロシア関係など、EUの対外政策を中心に研究。発信内容は個人の見解であり、所属先を代表するものではありません。

関連リンク(外部サイト)

東野篤子の最近のコメント