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橋賀秀紀

橋賀秀紀

認証済み

トラベルジャーナリスト

報告

補足日本は高度経済成長期以降、全国津々浦々までモータリゼーションが進み、画一化された景観がみられるようになった。離島ももちろんその影響を受けたことに変わりはないが、24時間つねにアクセスできる自動車で島に行くことが難しく、便数の少ない船にとって島外との人の流動は限定されたものとなった。その結果、離島には地域ごとの個性が色濃く残るところが多い。瀬戸内海は特に島の数が多く、直島のようにアートで有名になった島もあれば、ほとんどその名を見かけることもないようなマイナーな島も数多い。評者はかつて竹原港の沖合にある契島という島を訪ねたことがある。島のほぼすべてを東邦亜鉛という会社の工場が占めており、海上から見える姿から「生きた軍艦島」とよばれることがある。昨今はグーグルマップの航空写真を用いて、名も知らぬ島のことを簡単に知ることができるようになった。ぜひ自分好みの島を探してみてはいかがだろうか。

コメンテータープロフィール

東京都生まれ。早稲田大学卒業。国内の近場旅行からアフリカの小国、LCCからファーストクラス、ゲストハウスからアマンリゾートまで旅行全般について利用者目線で論じる。著書に『エアライン戦争』(宝島社)など。『週刊東洋経済』で「サラリーマン弾丸紀行」を連載したほか、東洋経済オンライン、文春オンラインなどに寄稿している。

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