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橋賀秀紀

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トラベルジャーナリスト

報告

補足帝国ホテルの社長だった犬丸一郎による著書『軽井沢伝説』には興味深いエピソードが多い。かつて、別荘族は土曜の特急白山(あさまとはちがい食堂車がついていた)に1両だけ連結された2等車に集結し、そこでは某中国料理店のマダムがお店の予約を車内で取りに来たなどが語られている。それがすべてではないにしても、ある意味お互いの顔が見える限定的な空間であったことが読みとれる。もちろん、現在でも別荘在住者を中心にこうしたコミュニティは存続している。だが、この記事にもあるように高速道路や新幹線の開通によって日帰りも含めた観光客が急増し、少なくとも観光シーズンの軽井沢の位置づけは大きく変化した。近年はさまざまな費用の高騰もその傾向に拍車をかけているといえる。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 鳥海高太朗

    航空・旅行アナリスト 帝京大学非常勤講師

    解説私もコメントさせていただいてますが、「軽井沢」のブランド価値を維持することを前提にした宿泊戦略が必要…続きを読む

  • 秋元祥治

    やろまい代表取締役/武蔵野大学EMC教授/オカビズ

    補足20代など若者が観光地に訪れることは、地域に活気を生み出す一方で、宿泊をせずあまりお金を落とさないと…続きを読む

コメンテータープロフィール

東京都生まれ。早稲田大学卒業。国内の近場旅行からアフリカの小国、LCCからファーストクラス、ゲストハウスからアマンリゾートまで旅行全般について利用者目線で論じる。著書に『エアライン戦争』(宝島社)など。『週刊東洋経済』で「サラリーマン弾丸紀行」を連載したほか、東洋経済オンライン、文春オンラインなどに寄稿している。

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