軽井沢の「食べ歩き」が若者に人気 宿泊施設も“29歳以下”“チル旅”プラン考案 変わる高級避暑地【Nスタ解説】
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補足帝国ホテルの社長だった犬丸一郎による著書『軽井沢伝説』には興味深いエピソードが多い。かつて、別荘族は土曜の特急白山(あさまとはちがい食堂車がついていた)に1両だけ連結された2等車に集結し、そこでは某中国料理店のマダムがお店の予約を車内で取りに来たなどが語られている。それがすべてではないにしても、ある意味お互いの顔が見える限定的な空間であったことが読みとれる。もちろん、現在でも別荘在住者を中心にこうしたコミュニティは存続している。だが、この記事にもあるように高速道路や新幹線の開通によって日帰りも含めた観光客が急増し、少なくとも観光シーズンの軽井沢の位置づけは大きく変化した。近年はさまざまな費用の高騰もその傾向に拍車をかけているといえる。
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東京都生まれ。早稲田大学卒業。国内の近場旅行からアフリカの小国、LCCからファーストクラス、ゲストハウスからアマンリゾートまで旅行全般について利用者目線で論じる。著書に『エアライン戦争』(宝島社)など。『週刊東洋経済』で「サラリーマン弾丸紀行」を連載したほか、東洋経済オンライン、文春オンラインなどに寄稿している。