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藤代宏一

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株式会社第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト

報告

補足政策金利を高い水準、すなわち金融引き締め的な状態に保っているのは、インフレ率がFRBの物価目標である2%を上回っているためです。もっとも、物価上昇率は2%を視界に捉えており、現在も大きくみれば減速基調にあります。それに応じてFRBは政策金利を段階的に引き下げ、金融緩和方向に舵を切っています。もっとも、トランプ氏の掲げる政策がインフレ圧力を増幅させるなら、利下げは休止となります。インフレ率を加速させる可能性があるのは関税引き上げと移民抑制策です。関税は財に、安価な労働力としての移民抑制はサービスに効きます。どちらも政策案が実現すれば、インフレ再加速が懸念されます。

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  • 渡辺浩志

    ソニーフィナンシャルグループ シニアエコノミスト

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コメンテータープロフィール

藤代宏一

株式会社第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト

2005年 第一生命保険入社、2008年 みずほ証券出向、2010年 第一生命経済研究所出向を経て、内閣府経済財政分析担当へ出向。2年間経済財政白書の執筆、月例経済報告の作成を担当。2012年 第一生命経済研究所に帰任。その後、第一生命保険より転籍。早稲田大学大学院経営管理研究科修了(MBA、ファイナンス専修)。

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