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藤野智哉

藤野智哉

認証済み

精神科医

報告

見解ギャンブル障害は賭博をする時間や頻度を自分でコントロールできず、日常生活で賭博を他の何より優先させるようになり、多額の損失や家族との不和、仕事への影響など否定的な結果が生じることから追い込まれる疾患です。様々な精神疾患と併存率が高いことでも知られています。 依存症に関しては自己責任論がよく出ますが、れっきとした病であり本人もやめられないことから苦悩していることが多くあります。 もちろん罪を犯せばそれ自体は許されるものではありませんが、金額の大きさは本人や周りの援助がいくらで底をつくか次第なので個人の性格や悪質さと直結はしません。こういった記事を通し、依存症はあくまで治療が必要な病気であり本人も苦悩しているという事実、正しい知識がもっと広がっていくと良いなと感じました。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 井上智介

    精神科医/産業医

    見解家族だからこそ、肩代わりしたり尻拭いしたくなりますよね。ただ、それが本人の依存症治療を遅らせる行為で…続きを読む

コメンテータープロフィール

1991年7月8日生まれ。 秋田大学医学部卒業。 精神鑑定などの司法精神医学分野にも興味を持ち、現在は精神科病院勤務の傍ら医療刑務所の医師としても務める。

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