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江川紹子

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ジャーナリスト・神奈川大学特任教授

報告

テレビ番組でも、「どこの教団でも寄付を募っている」「寄付は信教の自由の範囲内の自己責任」といったことを平然と言うコメンテーターがいる。不見識、と言わざるをえない。  カルト性の高い団体では、信者には自由な選択はないに等しい。外形的には「任意」に献金しているように見えても、そうした行為は教義と結びつけられている。教団が勧める”善行”を行えば得られる救済は、それを行わないことによる地獄やサタンなどの恐怖とセットで教え込まれる。  教団の価値観を教え込まれている信者にとっては、救いを得られない恐怖を避けるためには、”善”を行わない選択肢はない。そういう心理操作で信者を操っているところが、問題だ。  こうした団体に心を支配された人の子ども達「二世」の苦しみを理解する人が増え、被害を少しでも取り除くための支援に結びつけられるようにすることが、二世被害も、それに伴う社会の不安も減らす道だと思う。

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コメンテータープロフィール

江川紹子

ジャーナリスト・神奈川大学特任教授

神奈川新聞記者を経てフリーランス。司法、政治、災害、教育、カルト、音楽など関心分野は様々です。2020年4月から神奈川大学国際日本学部の特任教授を務め、カルト問題やメディア論を教えています。

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江川紹子の最近のコメント

  • 江川紹子

    ジャーナリスト・神奈川大学特任教授

    提言被疑者本人が自発的に話そうというのなら、公訴時効を過ぎていても、任意で聞くことに問題はないと思います…続きを読む

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  • 江川紹子

    ジャーナリスト・神奈川大学特任教授

    見解記事に書かれていることがすべて事実なら、裁判でそれが立証されることでしょう。検察には粛々と、そして適…続きを読む

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